文部科学省は 25 日、平成 25 年に実施する高校新学習指導要領の英語解説書も公表した。新指導要領は「授業は英語で行うことを基本とする」としたが、解説書は「必要に応じて日本語で授業することも考えられる」と記述。文科省は必ずしも授業全部で英語を使うという意味ではないと説明した。(産経ニュース)昨年、ある高校の先生が「うちの高校では授業を英語で行うことはとても無理だ」と話していた。また、英会話学校で教えている友人から「会話力をブラッシュアップしたい高校教員の入学が増えている」と聞いていた。「授業は英語で行うこと」という案がかなりのインパクトを与えたようだ。(私も、ある出版社の人間から「『高校教師のためのクラスルーム英語』のような本を執筆しませんか」と誘われたが、断った。)
It is a great abuse introduced in most schools to force beginners to speak nothing but French among themselves. They of necessity must either speak wrong ... or condemn themselves to silence.19世紀初頭でも、今の日本でも、外国語授業で使う言語について意見が分かれるのだ。
(生徒同士の会話でもフランス語以外の言葉を許さないという方針は、多くの学校で導入されているが、それは大変な虐待だ。学習者たちは、間違いを犯すか、沈黙するしかないからだ。)
John Smith is well known for his research that attempts to explain the relationship between gismos and gadgets.(ジョン・スミスは、「何とかいうもの」と「呼び方がわからないやつ」との関係を説明しようとする研究でよく知られている。)この文を口頭で読み上げたときに何となく ...is well known for his research that... の部分に引っ掛かってしまった。これは不自然と感じたが、どこが不自然か、特定できなかった。最初は ...is known for his research... のほうが普通だと思って、ウェブで検索したが、そうでなないと分かった。グーグルとビングでの検索結果は、下記のとおりだ。
"is known for his research" 845,000件(グーグル), 267,000,000件(ビング)グーグルとビングの間で件数がこんなに違うのは、たぶん「件」、即ちウェブページの数え方の違いによるだろう。いずれにしても、実際の用例を見ると、"is known for his research" も "is well known for his research" も立派な文脈で使われているので、両方とも「自然な英語だ」と言わざるをえない。
"is well known for his research" 4,000,000件(グーグル),266,000,000件(ビング)
"is well known for his research that" 7件(グーグルとビング)この結果を見ると、不自然さは ...for his research that... に由来すると分かる。"conducted research that" や "reported research that" はグーグルで数十万件があるので「research + that節」という構文は問題ないが、research の前に所有形の名詞を使うと、件数がぐんと減る。これは、多分、his のような所有形が持つ限定性(definiteness)と that節の限定性がバッティングすることから起こっていると思うが、この文法の詳細は分からない。
"is well known for his research on" 2,110,000件(グーグル), 52,500,000件(ビング)
これは確かに、フォニックスという、初心者向けの読み書き教育法を採用した教科書に見える。しかし、このページでは moon, noon, soon などの一般的な単語のほか、soopという存在しないスペルもあった。普通のフォニックスではないのだ。
時間がかかったが、やっと読み解けた。次の意味だ。
Tom can spin the top.この本は子ども向けの読本でいながら spelling reform (綴り字改革)のマニフェストでもあったのだ。
Puss may eat some meat.
Two cats on the mat.
Take some nuts to Sam.
Put some meat to cook.
Ma may set the tea.
The cat took the meat.
Take two nuts to Sam.
They saw the sun set.
音声学に基づいた「科学的な」案もあった。
次の案(左)は英語とは見えないが、右の標準スペルと比較すると読めるようになる。
綴り字改革は、The Problem of Spelling Reform (1906) や English Spelling and Spelling Reform (1909) のような論文や学術書にも取り上げられた。
英語に当てはめると、次のようになる。
She is a leering little charmer. (彼女は色目を使うコケットだ)や The man is a poor, pitiful, drunken wretch. (あの男はみすぼらしい酔っぱらいだ)などの用例が子供向けの教科書に使われていたことからわかるように、これらの改革案は形式に拘りすぎて言葉の意味や社会的な役割を無視していたのだ。
the legal relationship between a husband and wifeと定義されている。husband は the man that a woman is married to; a married man と、そして wife は the woman that a man is married to; a married woman と説明されているから、 marriage は男女間の結婚に限ることになる。しかし、まだ数は少ないが、欧州の一部の国、カナダ、そして米国の数州では同性間の結婚がすでに容認されいるので、定義の修正が必要になりつつある。
けっこん [0] 【 結婚 】( 名 ) スル 男女が夫婦となること。 「おさななじみと−する」(スーパー大辞林)
要するに、一般教養のためではなくプラクティカルな目的での古典語や現代外国語の学習が、最近、話題になっている。その理由の一つは、ヨーロッパの政治的混乱から米国に逃げて来た多数の知識人が、就職難で仕方なく外国語を教えていることだ。これは Bizarre の1854年4月15日号なので、「政治的混乱」は1848年革命を指しているだろう。THE STUDY OF LANGUAGES.The relative value of the ancient and modern languages, considered not as valuable per se, but as a means to an end, has of late excited a good deal of attention, and as a consequence provoked a good deal of discussion. The interest in this subject has undoubtedly been stimulated by adventitious circumstances—by the general diffusion of education, and education of a higher standard than formerly prevailed—by the constant and increasing intercourse with Europe, and by the presence among us of so many learned foreigners. These gentlemen have, in most instances, escaped from the political storms, that convulsed their own countries, and sought an asylum in ours—bringing with them little else but blighted prospects and broken hopes. In the absence of other and congenial modes of employment, they have, in great numbers, resorted to teaching. ...
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