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現在、翻訳コーディネーターとして都内の翻訳会社で働く前田貴子さん。プライベートでは、スペイン人をはじめとして海外出身の友人が多いという。友達からの電話にスペイン語で答える様子も、本当に自然に見えた。
前田さんが初めてスペイン語に触れたのは大学1年の夏休みのこと。大学が主催する、英語圏への短期留学プログラムでの出来事だった。
「留学先はスコットランドのエディンバラ大学というところでした。なぜだかわかりませんが、ちょうどその時期、スペインからの留学生が大量に来ていたんです。お昼休みや授業中、ふと気がつくと周りがスペイン人だらけ!なんてことも(笑)。それで彼らと一緒に話してみて『あ、結構気が合うかも』と思ったんです。人懐っこいというか、暖かいというか。いったん仲良くなるとしょっちゅう声をかけてくれるのもうれしかったですね。そこで友達になったスペイン人が、必死でスペイン語を教えてくれたんですよ。『貴子、これはスペイン語で何て言う?』って、よくチェックされてました。私は英語を勉強しに来てたのに(笑)」
そして帰国後、秋学期から早速スペイン語の授業を選択する。大学の交換留学システムを利用してスペインの大学に留学したい!と考えたのだ。留学のためには「最低2年間のスペイン語学習」が必須なのだが、その時点で留学開始までに残された時間はぎりぎり2年。迷っている暇はなかった。その2年間必死で努力した甲斐あって、留学の条件を無事満たすことに成功。国際電話でのスペイン語口頭試験も何とかパス。大学3年の秋、スペインのサラマンカ大学へ1年間の留学が実現する。
「留学先での講義はすべてスペイン語です。大好きな言語学と美術史の授業を中心に取りました。でも、最初はついていけなかったですね。スペインでは教授が黒板をあまり使わず、ハンドアウトもなかったのでひたすらノートを取るのですが、取ったノートが聞き取れなかった単語で穴だらけなんですよ。だから後で見直すと意味不明で…(笑)。本当に大変でした」
授業だけでなく、日常もスペイン語漬けの日々。そこではスペインの人々特有のフレンドリーさが学習のプラスになった。「普通に道歩いてるだけでも何かと話しかけられるんです。『よぉ姉ちゃん』とか『あ、日本人なの?』とか、まったく知らない人からもじゃんじゃん話しかけられてました(笑)。日本でいうと関西系のノリなのかな」
最初は違和感を覚えたこともあったが、次第に人びとの暖かさへ親しみを感じるようになったという。「いろいろ話しかけてもらえれば、言葉を話す機会も増えるし友達も作りやすい。社会にも溶け込みやすいんじゃないかと思います。外国語を学ぶにはいい環境かもしれませんね」
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